【産業技術科】産業技術科課題研究発表会
令和5年1月26日(金)に本校の産業技術科棟で課題研究発表会が行われました。実施する目的としては、「課題研究の授業で取り組んだ内容を発表することで、プレゼンテーション技術の向上を図るとともに授業のまとめとする。併せて1・2年制への研究テーマの継承を行い、次年度以降の課題研究に向けての意識啓発を行う。」になります。
1年間、それぞれの班で研究を進めて活動を行ってきました。その成果を発表するために1ヶ月近く準備と完成に向けての制作を進めてきました。
今回、1年間研究をしてきて発表するテーマとしては、「情報」「溶接」「車いす・電気工事」「学校PR」「ジオラマ」「音響」の6テーマでした。
1 情報班「ラジコン戦車の製作」
マイクロビットを使ってプログラムを作成し、プログラムでラジコン戦車を動かす研究をしました。
情報系は伝わりにくいものが多いですが、プレゼンテーションも含めて、相手に伝わりやすいようにとても工夫された発表でした。
2 溶接班「溶接」
アーク溶接の知識と技術を活かし、ものづくりを通して環境整備を行い学校貢献をすることを目的として活動を行いました。
自作のイラストや画像を使い、わかりやすく伝わる工夫や注意点などが工夫されていました。また、実習の道具を置く棚、看板、モップ立て、小ぼうき・ちり取り掛け、ほうき立て、鉄工やすり立てなどたくさんのものをつくり、環境整備を行っていました。
3 車いす・電気工事班「車いす・電気工事」
車いすの修理と電気工事についてそれぞれが取り組みました。車いすは、大車輪の修理、ブレーキの修理、キャスターの修理、フットレストの修理、清掃を行い、梱包して海外へ出荷まで行いました。電気工事は、実習室の蛍光灯の取り外し作業、配線パネルの作成を行いました。
写真だけでなく動画も入れながら発表していたため、見やすく原理もわかりやすい内容となっていました。
4 学校PR班「くわっぱ製作・動画制作」
学校のPRとして、くわっぱの製作と各行事での産業技術科の紹介動画を作成してきました。
プレゼンテーションを使わずに、動画のみで発表をしていたのが印象的でした。くわっぱも本格的につくられており、作るまでの失敗した過程も紹介されており、製作までの工夫が見られました。
5 ジオラマ班「ジオラマ製作」
学校全体を立体的に作り、初めて来た人でもわかりやすくするためにジオラマを作成に取り組みました。
それぞれが作業に適した人材が別々の作業を行い、効率的に制作に取り組んでいました。細部までこだわり製作しているのがわかり、モノづくりの面白さが詰まっていました。
6 音響班「スピーカー製作・アンプ製作」
スピーカーとアンプ製作を0から行いました。初めてスピーカーを製作するため、模索しながら班員と協力しながら作っていました。アンプについても回路から製作したため、失敗をしながらなんとか完成までたどり着いていました。
当日は班員が体調不良等いない中、2人で協力して発表をしていました。製作している動画を入れて説明するなどわかりやすい工夫がされていました。
1年間、各班ごとに取り組んできたことを1・2年生にしっかり伝えられるように最後の最後まで準備を徹底していました。本番では大きなミスもなく、練習してきたことを存分に発揮していたように感じます。今の3年生は入学当初から人前で話すのが苦手な生徒ばかりでした。しかし、発表では課題研究で取り組んできたことをしっかりそれぞれが伝えられていたので、3年間の集大成として成長した姿を見せてくれました。本当にお疲れ様でした。
2年生は来年度、1年生は再来年度。これからも日々の授業で知識や技術を積み重ね、与えられた課題に取り組む授業もありますが、課題研究では自ら課題に取り組み、課題の解決を図ることで学びを深めることができるため、今回の課題研究発表会を良い機会にして生かしてほしいと思います。
最後に、1・2年生のアンケートの結果、評価の高かった「情報班」と「学校PR班」は2月16日(金)に行われる校内課題研究発表会で発表することが決定しました。準備期間は短いですが、今回のように準備をしっかり行い、発表に向けて頑張ってほしいと思います。