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【地域を守り、地域に誇りを持つ大切さを学ぶ】 日本農業遺産束稲山麓地域出前講座

 11月25日(月)に日本農業遺産束稲山麓出前講座が行われました。日本農業遺産とは、我が国において重要な伝統的農林水産業を営む地域が認定され、日本全国で24地域が認定され、東北では3件のみ、岩手県では初という数少ない貴重な遺産ということになります。束稲山麓地域では、肥沃な土地を活かした農業が長年行われてきましたが、度々洪水に悩まされてきました。300年前から洪水による災害リスクを軽減するために、平地と中山間地域が一体となって農業を行い、自然を守りながら、洪水による災害リスクを分散させる土地利用による農業が行われ、現在も継続して行われています。

 出前講座では、束稲山麓地域農業遺産推進協議会事務局員の安倍侑野氏から、日本農業遺産登録までの道のりや束稲山麓地域で行われている災害リスク分散型土地利用システムや地域の農業に関わる伝統行事について、クイズを交えながら楽しく講義をいただきました。

講義では、自然を守るとは人の手がかかってこそ守られている。地域を守り、地域に誇りを持つことの大切さや、地域の伝統行事に参加して、後世に継承することの意義を教えていただきました。

 生徒は、メモを取りながら時折うなづきながら講義に参加していました。出前授業に参加して、3D佐藤陽向さんは、「日本農業遺産があることを初めて知り、勉強になりました。その土地にあった長い間農業が行われて、現在も続いていることに驚きました。これを機会に地域の文化や農業も詳しく知りたいと思いました。」と感想を寄せてくれました。参加者は地域を見直す良い機会になりました。